昨年の12月のお話です。
フィルムカメラがテーマのアドベントカレンダーに参加させてもらったことで、ハーフカメラというものに興味を持ちました。
ハーフカメラの存在は知っていたのですが、なんとなく避けていたというか…。「半分にする必要もないよなあ」って思っていました。
嫌いだったわけではないんですが、興味を持つことがなかったんです。
その考えはひとつの記事をきっかけに180°変わってしまいました。
この記事の目次
リコー オートハーフに惚れる
(リコー オートハーフの写真がないので…上の本のような感じ)
リコーオートハーフの見た目の可愛さも相まって、ハーフカメラという存在が気になって仕方なくなってしまったんです。
そりゃすぐにヤフオクで検索しましたよ。でもそのときは状態が良さそうなモノがあまりなく、色もたくさんあるんですが、好みのモノがありませんでした。
良さそうなのもあったんですが、限定モデルで2万…。さすがにそこまでは出せないなあと…
待てば安くても良いのが出てくると思うんですよね。でも欲しいと思ったときにやっぱりポチりたいじゃないですか。だからほかのも探しました。
そんなときに思い出したのが、OLYMPUSのハーフカメラ。
この子の存在も元から知っていて、作例を探してみるとすごく良い感じで。
「あ、こっちのほうが良いかも!」
と思ってしまったんです。
ボディも凹みにくそうな感じで結構良い状態のモノも多そうだったので。ダメなところがあるすればモルト交換くらいかなと。(てきとう)
そんな感じの出会いです。『OLYMPUS PEN EE3』とは。
OLYMPUS PEN EE3もかわいい
リコーに負けずにかわいい。
第一印象はそんなとこ。ハーフカメラって小さいイメージがあったんですが、大きさはめちゃめちゃコンパクトってこともなく普通。
手のひらに収まるかどうか。
僕が今まで使ってきたフィルムカメラでこのサイズ感は「KONICA C35」と同じくらいなので、普通の35mmコンパクトフィルムカメラですかね。ちょっと小さいかも。
ハーフカメラ PEN EE3の魅力
- フィルムを一枚を半分に分けるので枚数がいつもの2倍
36枚撮り→72 - 普通に構えたら縦写真になる
- 枚数をたくさん撮れるので気楽
- マニュアルでいろいろ設定しなくても撮れる
- 使い捨てカメラ並の手軽さ
- 中古価格が安い
フィルムを半分に分けるということで画質が劣化するという話も聞きますが、僕はあんまり気にしません。
枚数を多く撮れるってのも魅力ですが、もっと心揺さぶられるポイントがあります。
普通に構えて縦写真
カメラを縦にしなくても縦写真になる!
これが一番の魅力でした。
僕は圧倒的に縦写真が少ないです。理由は単純でアホっぽいんですが、
縦に構えるのがめんどくさいから。
シーンごとにベストな構図ってのがあるのはわかります。でも僕の場合は「めんどくさい=楽しくない」なんです。
仕事やコンテスト用の作品撮りならダメですよね。でも僕は趣味なので、楽しく撮っていればそれが一番。横向きでパシャパシャスムーズに撮るのが楽しいんですよね〜。
ハーフカメラならその感覚で縦になっちゃうんです。
PEN EE3×SUPERIA X-TRA 400の作例(48枚になるよ!)
簡単に縦写真を量産できます。むしろ横の写真が減る。
カメラを縦に向けると…横になる!
いつもの横写真になります。
興奮しすぎるとピンぼけ連発!(最短撮影距離 0.9m)
ピンボケしてもかわいい。
正直使い方とかスペックとか調べてなかったので、全くわかっていませんでした。
最短撮影距離ってのがあって、0.9m(90cm)くらいは離れないとダメなんですよね。もちろん接写もできません。
使い捨てカメラ(写ルンです)とかを使うような距離感で、少し離れ気味に気楽に撮ってみてください。
【両手を横に広げた状態=身長くらい】
ってのはよく聞く話です。完璧ではないとは思いますが、150cmくらいある方が両手を横に広げれば100cmはあると思いますので参考に。目測距離系の場合は結構役立ちます。
僕は無理しない大股一歩が90cmくらい。
結構昔のフィルムカメラを買うときの注意点
ここまで書いておいてアレなんですが、このカメラをめちゃくちゃおすすめしているわけではありません。
この年代(40年くらい前)のフィルムカメラにはトラブルもよくあります。安いなー!って思って買ってもやっぱりダメなときもあります。
だから注意点を最後にお伝えします。
- モルトがキレイか
(ボロボロだと感光する・光が漏れてたら写真がダメになる) - シャタースピードが全速出るか
- 凹みがないか(ぶつけた跡など)
- レンズのくもり、カビ(個人的には撮れるなら気にしないけど)
- 露出計が壊れていないか(このカメラは自動露出)
モルトが綺麗か確認する
モルトがボロボロだと感光してしまいます。このカメラも自分でモルト交換をしました。
感光とは光が漏れて写真がダメになることです。
モルトは個人で直せますが、上のリストの下4つは注意してください。シャッタースピードが出なくてブレッブレになったことがあります。
ジャンク表記は見逃さないようにしてくださいね。
気軽に撮りたいあなたにおすすめのPEN
縦構図で全然撮らない僕にとってこのカメラは最高です。
僕は本当にめんどくさいだけなので、無理やり視点を変えてくれる感じがすごく良い。普通に撮ってれば縦構図縛りになるんですよ。最高じゃないですかこの煩わしい感じ。
めんどくささと共存するのが好きな方、縛られるのが好きな方。横の構図に飽きてしまった方。
おすすめはしませんが、ナシじゃないと思います。
ネット上には圧倒的に縦写真って少なくないですか?あなたが縦で撮らない理由はなんですか?少しだけ気になります。
なにか記録として残すには心もとないカメラかもしれません。でも縦写真について考えさせられるカメラ。そんな気がしています。
僕は3,000円くらいの中古をヤフオクで買ったんですが、きっちり中古カメラ屋さんで1万くらいで買うのがおすすめです!
▼使用フィルム