Leica CLは売ろうと思っていました。
「ライカ」という名前に惹かれて買った5万円以下で買えるライカ。
デザインとコンパクトさに魅力を感じ、見つけたその日には入札してしまったほどの惚れ込みよう。でも実際に使ってみたときの違和感、さらにたった一度の現像結果でテンションが下がってしまいました。
すべてがダメだったというわけではありませんが、思いのほかうまくいかず、自分の予想とは全く違う写真だったので、「このカメラむずっ!」って思ってしまったんですね。
- 完動品のはずが露出計が動かない
- 二重像が見えにくくピントが合わせにくい(薄い)
- ファインダーが曇っている
このあたりもテンションが下がった要因なんですが、まあこれは甘えだなと思って、とりあえずもう一回撮ってみようと思ったわけです。
LeicaCLにモノクロフィルムACROSを入れた
ISO100のモノクロフィルムを入れて夜中に室内電球のみで無理やり撮った写真。
二重像の見づらさは仕方ないことなので、見え方が薄くても慣れが必要。そう思って自宅で練習。
どうしてもピント合わせの練習をしたくて確認のためにシャッターを切りました。そしてピントは甘い。笑
でも現像から戻ってきたこの写真を見て、「あ、いけるかも」と思ったんですよね。
その辺の田舎風景
意外といけてる。
息子くん
ISO100室内逆光はやっぱり暗い。でも撮れてる。ビビらず撮ってみた。
シャッタスピードが遅いので、動くとキツイけど…
止まってればなんとか合う。周辺減光は無視。
このころはX-E1にフォクトレンダーをつけて練習もしてたので、レンズにも慣れてきていたのかもしれません。
近所の広い公園
結構良い感じに撮れて嬉しかった。この写真は一生の思い出になる。
1歳の誕生日
ここまで1歳の誕生日。よく室内でこの感度で攻めたなと思う。ブレてもええやないか
菜の花
この距離感で撮ろうと思った理由が全くわからないけど嫌いじゃない。
モノクロでも菜の花は素敵でした。
Leica CLは売らない
僕はたった一度の撮影でなんで売ろうとしていたのか。
1本36枚。たった36枚しか写真を撮っていない状況で売ろうとしていたなんて、どれだけ自分が撮れると思っていたのかって話ですよね。恥ずかしい。
デジタルカメラでも新しいカメラを買ったばかりのころは、36枚くらいじゃ全然思い通りに撮れないわけで。マニュアルフォーカスで露出も自分でやらないといけない。こんなカメラを僕が簡単に扱えるわけがなかったんですよね。
でも今回わかったのは、ちゃんと向き合えばまだまだいける。しかも思った以上の結果が出ることもある。
ACROSに救われた気がします。なくならないで欲しいなあ。