「SUPERIA PREMIUM400」は、FUJIFILMが販売するISO400のカラーネガフィルム。
写ルンですに似た色味もあり、懐かしさを感じる人も多いかもしれません。
実際、ぼくがこのフィルムを最初に手に取ったのは、愛用していた「X-TRA400」が廃番になってしまった頃。
同じISO400の代替品として案内されていたのがこのプレミアム400でした。
ただ、X-TRAより少し値段が高くて、写りもすこし違う——
最初は正直「これで代わりになるのかな…?」という印象だったのを覚えています。
でも、使ってみたら「緑の写りがとにかくきれいで、空もすっきりしていて、これはこれで全然アリかも」と思えた。
そんな経験をもとに、この記事ではSUPERIA PREMIUM400の特徴や作例、感じたことをまとめてみました。
この記事の目次
色味や写りの特徴は?
SUPERIA PREMIUM400の写りをひとことで言うなら「クセのない、現代的なネガフィルム」。
富士フィルムらしいすっきりとした発色で、特に緑が印象的です。
- ISO400で使いやすい万能感
- 緑がくっきりと鮮やかに写る
- 空や海の青はスッと抜ける印象
- 肌も自然に写るが少しあっさりめ
- 露出オーバー気味でも破綻しにくい
- 粒状感は控えめで、全体にクリアな写り
全体的にナチュラルで安心して使えるフィルムですが、逆に「味が少ない」と感じる人もいるかもしれません。
写真のテイストは、現像所の仕上げによっても印象が変わるので、仕上げの方向性で選ぶのもアリです。
使ったカメラと作例の紹介
このフィルムはこれまでに3本ほど使用し、いろんなカメラで撮ってみました。
ナチュラクラシカ


軽くて気軽に持ち出せるコンパクトフィルムカメラ。
プレミアム400との相性もよく、日中スナップにぴったり。
- 木漏れ日の下で撮ると、緑がしっかり出る
- 逆光や日陰でも色がつぶれにくく、全体的に爽やか
- 少しフェードがかった現像にすると雰囲気もアップ
Contax Aria × Planar 50mm F1.4

よりしっかり写るレンズで試すと、解像感の高さがより際立ちます。

- 光の方向が素直に写るため、晴れの日におすすめ
- 海辺や街並みのスナップでも色のバランスが良好
PENTAX SPF × Super Takumar 55mm F1.8



クラシックな機材との組み合わせでも、キレのある写り。
葉っぱの緑や夕方のツツジの葉など、細かい色の階調がきれいに残ります。
撮ってみて感じたこと

正直に言えば、最初はそこまで好みではありませんでした。
理由は「クリアすぎて、ちょっと味が足りないかも」と思ったから。
でも、あとから写真を見返してみると、やっぱり「いい写りだな」と思えるカットが多かったです。
特に自然光のもとで撮った写真は、本当に気持ちよく仕上がっていました。
現像所によってテイストも変わりますが、個人的にはPhotolabo hibiさんのおまかせ仕上げが好印象。
ちょっとフェードがかった、やさしい仕上がりにしたいときにおすすめです。
フィルムの価格や入手方法
現在、SUPERIA PREMIUM400は実勢価格がかなり上がってきています。
Amazonでは1本2,980円前後、メルカリなどでは3,000円を超えることもあります。
もともとは1,000円台で買えていたフィルムだけに、価格面では少し手を出しづらくなったと感じる人も多いかもしれません。
それでも人気があるのは、やはり「安定した写り」と「緑の美しさ」が魅力だからこそ。
X-TRA400やPRO400Hが手に入らない今、ISO400帯で比較的クセがなく、常用しやすいフィルムとして一定の支持を集めています。
どんな人・場面におすすめ?

プレミアム400は、以下のような方におすすめです。
- 初めてフィルムカメラを使ってみたい人
- 写ルンですの写りが好きだった人
- 緑や自然の風景をきれいに残したい人
- 曇りや日陰でもしっかり写るフィルムを探している人
シーンとしては、旅行や日常スナップ、公園などの自然撮影に特に向いている印象でした。
逆に「こってりとした色味」や「フィルムっぽさ全開」を求めている人には、やや物足りないかもしれません。
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